「第60回JAXAタウンミーティング」 in 伊勢_第2部

[2部]
佐藤毅彦氏が宇宙探査の意義について、「生命」の切り口で解説。


・宇宙探査の意義は、生命について知ると言う切り口で説明できます。
・生命のいそうな星を探査→火星、木星、トロヤ群 「のぞみ」や「MELOS」等
・生命のいない星を探査→生命が何故いないのか解る。金星「あかつき」、水星「BepiColombo
・生命がいたかもしれない星、もたらした星の探査→「はやぶさ
・実は一日に何トンものチリが、ゆっくり宇宙から降って来ている。それが生命をもたらしたのかも...


質問コーナー
Q1:系外探査やらないの?
A :光の速さで4年かかるので、現在の技術では無理。赤外望遠鏡で探査してるよ。「SPICA」に期待。


Q2:宇宙でのカルシウムの減りはどうしてるの?
A :薬飲んでる。


Q3:探査の方向性は生命分野中心にやってるの?
A :個々の興味でやってるよ。生命に注目すると、一般の人の理解や共感が得られやすいよね。
今回は生命分野を切り口に説明したけど、工学的な切り口(新素材開発等)もあるよ。


Q4:「あかつき」に名前乗せてもらったけど、金星に行けるの?
A :公式プレスリリースで出ている事意外は言えない。金星に行けるかは調査中。


Q5:佐藤さんだけが知っている宇宙の法則、自然法則はないの?
A :ないなー(笑)
高い高度で生命を探したりしてる人がいる。地球と火星で物質交換、生命交換が起きてる可能性がある。


Q6:衛星のデザインは格好良くならないの?
A :ならない。(←断言された。残念。)
国際的には日本の衛星は美しいと言われてるよ。


Q7:今後のロケットはどうなるの?(←ロケット打上げ担当者が質問。マジで!?)
A :H-III考えてるけど、そんなに大きく変わらないよ。


Q8:軍事利用について。紙一重だよね?平和利用の哲学は?
A :JAXA法の中に平和利用に限ると書いてある。
平和利用の解釈は変わって来ている、昔の解釈は非軍事的。今の解釈は非侵略的。
国際的な解釈(非侵略的)に合わせている
科学者側としては、原子力電池は使わないようにしてる。


Q9:「はやぶさ」のへその尾って何?
A :本体とカプセルを繋ぐ線が再突入後もすこし残ってた。それ。


Q10:宇宙の所有権は?
A :宇宙法で決められている。どの国も所有してない。


Q11:探査の規模が大きくなっているが、国際協力はしないの?
A :まだ日本の実績が全然ないので、give&take出来る立場に無い。
実績を積み上げる事が大事。


Q12:JAXAに遊び心はあるのか?
A :あるよ。
あかつき君人形とか仲間で作ったりしてる。
視野が狭くなってる事はないよ。


[感想]
客層ですが、パッと見で60代以上が8割を超えてた。
若い人が少なかったのが残念。
ロケットの部品作った人が来てたり、打ち上げ従事者が来てたり、客層に驚いきました。


それくらいググれと言うような質問もあったけど、活発に質問が出てたのが意外でした。


あと、佐藤毅彦氏の喋り方が、優しく柔らかくて好きになりそうでしたww
時々、JAXAや宇宙関連の情報を見たりしてるので、だいたいは知ってる事だけど、JAXAの中の人を近くで見られるのはやっぱりうれしい。
かっこいいよね。
直接質問も出来るしね。
出来なかったけどねorz。