レッドムーン・ショック

読了

レッドムーン・ショック―スプートニクと宇宙時代のはじまり

レッドムーン・ショック―スプートニクと宇宙時代のはじまり

科学本ではなくて政治ドラマ中心の本。


長かったし難しい名前ばっかり出てくるので「あれ?この人誰だっけ?」
となって読みづらい所があったが、最初に主な登場人物が一覧になってて助かった。


ドイツのV2を回収してからR7、スプートニク、ジュピターCへと続く政治ドラマが
緊張感をもって書かれていて手に汗握った。
多くの犠牲の上に成り立っているんだと訴えてくる。
特に冷戦のぎりぎり感が伝わって来て、非常に恐ろしく感じた。


アイゼンハワー大統領の決断は正しかったのか難しい所だが、時代の流れを読む難しさが伝わってくる。
ソ連を見下してたアメリカのスプートニクショックの様子を読んで、
日本もスプートニクショックとまでは行かなくとも、他国を見下していると
足下をすくわれるぞ。